無限に広がるキャンバス

すきなときに好きなだけ。

エリザベートの感想①

Instagramに載っけていたもののコピペです。インスタを整理したい!でも感想は消したくない!そうだ!はてブロに載せよう!(秩父に行こう的な)

エリザベート初見のミュージカル初心者の感想ですので悪しからず。

 

ミュージカル「エリザベート

2019.7.5 マチネ

 

念願のエリザベート、やっと見に行けました!ミュージカルをもっと見たいと思ったし、とにかく圧巻の一言だった。

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歌やお芝居はもちろん、1番すごいなと思ったのがシシィが成長の過程で少しずつ老いて行くところ。15歳から死ぬまで速いテンポでだんだん老いていくのが凄かった。幼少期のシシィほんとにおてんば娘でめちゃめちゃ可愛かった〜!
そしてとにかく綺麗!全ての要素が美しかった。また他の役も見てみたいと思いました。

井上さんの要素がどこにもいなくて元からこの人はトートで普段はそれを隠して生きてるんじゃないかってくらいにトートでした。声量が凄かったのとトートはずっと楽しそうでした。シシィに振り回されてるようだけど、結局この人は「黄泉の帝王」で全てを支配してるんだという自信に満ち溢れてた。もう凄いの一言!かっこよかったです!!

 

やっぱりフランツは嫌いです。平方さんについては詳しく知らなかったので、フランツとして見ていたんですけどマザコンも程々にしろや!って思ったしとにかく自覚のないクズって感じでした(ごめんなさい)
フランツに文句言ってると長くなるので止めますが。マザコンで自分がシシィを苦しめてるのにそれに気づいてすらない。一途なところだけはいいと思うよ。(誰)

やっぱり好き!皇后の務めとかの低い声がかっこよくて聞き惚れちゃう。ゾフィーもシシィからしたらだいぶ嫌な人だけどブレずにハプスブルク家のことを考えているのに好感を持てる。ゾフィーの死はやっぱり泣きそうになる〜ゾフィーがシシィを見て何を思っていたのかが知りたいんだよな…もちろん嫌いだし邪魔な存在だっただろうけど他にどんな感情があったのか知りたいんだちょっとでも羨ましく思ったりしたのかなぁ。

  • ルイジ・ルキーニ/成河さん

ほぼ出ててストーリーテラーのルキーニ。初っ端から飛ばしてて鳥肌止まんなかった!まじで頭いかれてて殺すの誰でもよかったし殺したことにもなんとも思ってないテンション、自分が死んだことすらなんとも思ってないような常にニヤニヤしてて突然狂ったように笑い出す、狂気じみた感じがとても凄かった。ルキーニによってこの舞台は大きく変わるんだろうな思うから育三郎さんも楽しみ!ウングランデアモーレ!

  • 少年ルドルフ/大河原爽介くん

歌がうっまい!小学六年生とは思えない歌唱力と演技力でママ、何処なの?が最高でした!ルドルフは唯一成長して別のキャストになるから、繋がりがすごいなぁと思った。寂しがり屋のルドルフ。


あと全然知らなかったエルマー役の植原卓也さんがとてもかっこよかった…

 

ルドルフ/京本大我くん
今まで見たことのない顔を沢山してて、凄い人の中でも飲まれずに輝いていて、かっこよかった。
ルドルフは2幕の少しの時間しか出てないんだけど、1番の衝撃だったし心に残る演技だった!たくさんの人にとってそうであって欲しいなぁ。
まず1幕初めの『我ら息絶えし者ども
出てきた時右腕を抑えててこれか!ってなりました。第一声の、ママと僕は似ている〜から低い声で歌ってて鳥肌超えて震えました。顎ガクガクした。高いイメージだったからこんなに低い声出せるんだってびっくりした。


ルドルフバイトのハンガリー訪問は最後しか見つけられず、、でも最後の顔は可愛かった〜!
ミルクはしっかり見れました。高貴な雰囲気が漏れちゃってたけど(笑)ちゃんと市民の青年だった!兄弟のためにミルクを取りに来てるお兄ちゃんみたいでした!ジャニーズではなかなかやらないようなダンスだったから新鮮で面白かった!最後横一列になるところで真ん前に来てくれたの嬉しかった〜走って捌けてく時が足長すぎて(運動音痴もあるけど)走り方ちょっぴり面白かった(笑)

 

~2幕~
ルドルフが舞台に上がった瞬間皆が双眼鏡構えててその注目度が嬉しかった。
父と息子
「おはようございます皇帝陛下。」の声で声量にびっくり。大我くんの舞台の時の声の出し方がHARUTOの時に好きだなと思ったんだけど、その出し方のまま低くなってて凄かった。まだ耳から離れない…
フランツに訴えかける強さがかっこよかった。
でも結局フランツには何も伝わらず跳ね返されてしまう。


闇が広がる
トートに誘惑されて最初はもがいていたけどだんだん闇が広がっていくのが表情や動きから伝わってきた。井上さんトートの声量に全然負けてなくて同じ声量で歌ってて50%50%の力だったから気持ちがよかった。初めはトート>ルドルフなのに、最後はトート=ルドルフになってたのも、だんだんルドルフの気持ちが変わっていって最後はトートの思い通りになってるのが分かった!井上さんトートでもトートはルドルフの中にいるもののように見えたのに古川さんトートはどうなるのか楽しみ。あと多分下パート歌ってる時が、あってSixTONESじゃ上パートばっかりだからこれも新鮮だった。
「王座〜」のところでグッと目を見開いて決意を固めた顔してたのがちょっと怖ささえ感じてここも震えた。そんな顔出来るんだ!?ってびっくりした。
(その前にうずくまった時、あまりにも綺麗で思わず双眼鏡でロックオンしちゃったのは秘密です)
「皇帝ルドルフは立ち上がる」のハモりがすんごかった。最高潮力強いのに綺麗で表情もトートは余裕ようなのにルドルフはトートにしがみついてるみたいで!


独立運動
最初が最高音から始まるから難しいと言われてる曲だけど、元から声が高いからかスっと入っていて高いのにめちゃめちゃ聞こえてきて凄かった!多分ここがルドルフの最盛期。父親を倒すために話し合ってるのに、楽しそうと言ったら語弊があるけど未来への希望があった。父親よりもエルマーや独立派のことを信頼しているようだった。「国王…!」って言う時の目が強くて逞しくて頼もしくて、あそこで見つかってなければ時代変えてたんじゃないかと思った。
カフェで国王軍がやって来て
「名は?」「……ルドルフ」「姓は?」のあとの悔しそうな顔が早くと脅されて諦めたように「ハプスブルク!」と言い切った顔が印象に残ってる。計画が上手くいかず、信頼していた仲間たちは捕まってしまって自分も関わっていることがバレてしまった。あの顔は何を思ってたんだろう。


僕はママの鏡だから
これも低音が綺麗だった。ママが最後の頼みの綱で、同じ考えを持ってるママなら分かってくれるよね?って訴えかけてるのがしんどかった。低い声でも感情がこもってて、だから「鎖は断ち切られた」でシシィに見捨てられた時のあ、まただっていう悲しそうな表情が余計に辛かった。ルドルフが必死に掴んだ手を離されてシシィが去っていった時、そのまま四つん這いで縋るように追いかけていて細くともルドルフの命を繋いでいた糸が呆気なく切られたように感じた。
そしてそこにやってくるトートの「死にたいのか?」という低い囁き。


マイヤーリンク(死の舞踏)
凄い!トートダンサーとの阿吽の呼吸。いくらSixTONESの姫でも大我くん鍛えたっていってたしある程度は体重あるはずなのに軽々と回されててこのシーンだけでも作品として行ける。ジャケットを脱がされて客席を振り返るともう命への執着がまるでない顔をしててもう決めてるんだって思った。
ほんの一欠片の希望と人間の理性が「死」から逃れようとはしてるけれど、ルドルフはもうとっくに死ぬことを決めてて、もがいてる時間は本当に良いのか最後にもう一度問いかけたけど変わらなくて、体は早くトートの持つピストルを欲しいと動いてる見たいでした。
子供の頃、いつも一人ぼっちだったルドルフにとって唯一の友達がトートだったから、トートの言うことに間違いはないと信じて疑ってない。しかもルドルフが死ぬ時に使うピストルは昔自分がトートにあげたものなの不憫すぎる。
(ここも踊ってる時に見ちゃったのは秘密)

トートからピストルを受け取ってノールック(だったはず)でハンマー引き起こし、それを見つめていたトートへずっと近づいていく動作に無駄がなくてうつくしかった。最初の1歩はルドルフから。でもお互い引き合うように求め合うようにとにかく美しい死の接吻。トートがそっと離れていき、ルドルフが頭にピストルを当てる。京本ルドルフの最後の顔は恐怖を感じるくらいに美しかったです。もう死ぬのに、すごく幸せそうな顔をしていて。もう何者からも裏切られたりしない安心感と悦びと父親への憤りや母親への悲しみと僕一人死んでもっていう諦めと見捨てたことを後悔するなよっていう挑戦的な目と。ルドルフが今まで生きている間感じてきたことが全部その一瞬の表情に出てて。私の持つ語彙力や表現力では到底表せないくらいに怖くて美しい顔でした。
闇が広がる辺りからドキドキが止まらなくてオペラグラスがブレブレだったけど。ルドルフの生き様とても綺麗だったな。

 

悪夢でもう一度亡霊として出てきたルドルフはまた右腕を抑えていて、この大我くんの解釈がとてもすき。ハケ切るまで見えてたんだけど細かい演技が刺さる。実際のところ大我くんがどういう意図でやっているのか分からないけど(自分を撃った手だからとかルドルフの遺体は右手首が切断させてたとか)よりルドルフの悔しさが伝わってきた。

 

カーテンコールの大我くんは堂々とお辞儀してたし胸を張ってたってて、カンパニーの方や観客の方から大きな大きな拍手を浴びてて私まで嬉しかった!
前に出たり後ろに下がる時は子ルドの背中に手を添えてて、途中からゾフィーが踏みそうになったスカート持ってあげてたり、紳士!!
ゾフィーフランツルキーニあたりが凄い談笑してたんだけど、それ聞いて一緒に笑ったりお話したりしててそれも嬉しかったなぁ!
最後は腰のあたりで小さく手を振ってくれてたんだけど2回目の時一瞬だけ高く上げて手を振っててずっきゅんでした。あんな演技した後にそんな可愛いことする普通?!? 文字でばかり見てたエリザベート。実際見ると本当にすごくて大我くんもすんごくて、もっともっと大我くんのことを好きになったし、尊敬しかないしミュージカルも楽しくて。本当に素敵な時間でした!
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